
「Trust Walletから送金したいけど、送金方法がわからない…」「間違えて送金したらどうしよう…」と、手が止まっていませんか?
本記事では、初心者でも迷わない「送金方法5ステップ」と、送金する際の注意点をわかりやすく解説します。
また、ガス代(送金手数料)を節約するコツも紹介しているので、安全でお得に送金したい方は最後まで読んでください。
Trust Walletとは?

Trust Walletは、ユーザー自身が秘密鍵を管理する「自己管理型」ウォレットです。100以上のブロックチェーン(Bitcoin、Ethereum、Solanaなど)に対応し1,000万種類を超える仮想通貨と、6億を超えるNFTの管理ができます。
スマホとPCの両方で利用でき、送金・受取・スワップ・ステーキング・NFT管理・クレカ購入(仮想通貨)まで幅広い機能を備えています。操作もわかりやすく、初心者から上級者まで幅広く支持されているウォレットです。
・送金
・受取
・スワップ(仮想通貨同士の交換)
・ステーキング(預けて増やす)
・NFT管理
・クレカ購入
Trust WalletからCoincheckへの送金方法【初心者向け5ステップ】

ここでは一例として、Trust Walletのスマホアプリから、Ethereumネットワークの「ETH」をCoincheckへ送金する方法を紹介します。
- Coincheckで受け取り用アドレスを取得する
- Trust Walletで送金の準備をする
- ネットワーク手数料を確認する
- Trust WalletからCoincheckへ送金する
- Coincheckに着金したか確認する
初めて送金する場合はテスト送金(少額送金)を行い、問題なく送金できたことを確認してから、本送金することをおすすめします。
1 Coincheckで受け取り用アドレスを取得する

- Coincheckのスマホアプリを開き、「ウォレット」→「取引アカウント」→ETHを選択→「受取」をタップ
※PCの場合は「暗号資産の受取」からETHを選択 - 入金アドレスと注意事項の確認
※CoincheckではETHの最小受取額が「0.01 ETH」です
※Coincheckでは「当社に入金される場合は、Ethereumネットワークをご利用ください」と記載があります - 表示されたアドレスはコピーまたはQRコードで読み取り
2 Trust Walletで送金の準備をする

- Trust Walletを開き、「ETH Ethereum」を選択し「送金」をタップ
※Etherumネットワークであることを確認してください - アドレス欄に、先ほどコピーまたはQRコードで読み取ったCoincheckのアドレスをペースト
- 送金額を入力し「次へ」をタップ
3 ネットワーク手数料を確認する

ネットワーク手数料(送金手数料)が表示されます。(※1ドル=145.19円、1ETH=355,539円で計算)
ネットワーク手数料($):$0.27
ネットワーク手数料(ETH):0.00011048ETH
ネットワーク手数料(円)= 39.2円
4 Trust WalletからCoincheckへ送金する

入力内容に間違いがないか最終確認します。
「確認」をタップして送金を実行。
5 Coincheckに着金したか確認する
数分〜十数分で残高が反映されることが多いですが、ネットワークの状況によっては、さらに時間がかかることもあります。
※入金が完了していれば、Trust Wallet側でも確認可能です。
【Trust Wallet】送金トラブルを防ぐための3つの基本対策
Trust Walletで仮想通貨を送金する際には、ちょっとした操作ミスが資産の損失につながるおそれがあります。
以下の3つの基本対策を押さえておけば、送金ミスを防ぎ、安全に取引を行うことができます。
- 送金の落とし穴「アドレスミス」を防ぐ対策
- ネットワークの選択ミスが起こる原因と対策
- 宛先タグ・メモの入力ミスを防ぐ方法
送金の落とし穴「アドレスミス」を防ぐ対策
送金アドレスの入力ミスを防ぐには、コピー&ペースト後の目視確認が最も効果的です。アドレスは1文字でも間違えると、全く別のウォレットに送られてしまい、資産を取り戻すことはできません。
以下のような方法を取るとミスを大幅に減らせます。
- スマホから送金する際にはQRコードでアドレスを読み取る
- PCから送金する際には、コピーしたアドレスを一度メモ帳に貼り付ける
※再度コピーして貼り付けをし、目視で一致を確認する(特に先頭・末尾5~10文字) - Trust Walletのアドレスブックに、送金先を登録
※登録済みでも送信前は再確認を推奨
手間を惜しまず、送金前の確認を徹底することで、大切な資産を守ることができます。
ネットワークの選択ミスが起こる原因と対策

ネットワークの選択ミスは、資産を一瞬で失う大きな落とし穴です。送金前に「通貨の種類」だけでなく「ネットワーク(ブロックチェーン)」の一致を必ず確認しましょう。
仮想通貨では、同じアドレス形式でも異なるネットワークが存在します。特にEthereum系のERC20とBNB Smart ChainのBEP20では、アドレスの文字列がまったく同じでも、送金経路と送金先が異なるため、誤送金が起こりやすい構造です。
例えば、ETH(イーサリアム)を送金する場合:
ERC20:0x××××××××××××123 → Ethereumネットワーク
BEP20:0x××××××××××××123 → BNB Smart Chain
この2つは見た目は同じアドレスですが、取引所がERC20の受取しか対応していない場合、BEP20で送ると資金が届かず、回収も困難です。これが「ネットワークを間違えると資産が失われる」理由です。
見た目だけでは判別できないため、確認が必要です。
送信元と送信先の通貨・ブロックチェーン(ネットワーク)が完全に一致していることを、事前に必ず確認し送金しましょう。
宛先タグ・メモの入力ミスを防ぐ方法
XRPやXLMなどの一部の通貨では、取引所宛てに送金する際は「宛先タグ」や「メモ」の入力が必須です。宛先タグやメモは受取人を識別するための番号で、これがないと誰の資産か判別できず、取引所側で着金処理ができません。

日本の取引所へ送金する際の一例:
・XRPはアドレスと「宛先タグ」の両方を入力
・XLMはアドレスと「メモ(MEMO)」の両方を入力
入力ミスや入力漏れすると、送金しても反映されず、返金も原則不可能です。
なお、一度送金された仮想通貨は原則としてキャンセルできません。アドレスや金額、必要な識別情報を正しく入力しましょう。
Trust Walletを安全に使うために知っておきたいこと
この3つのポイントは、Trust Walletを安全に使うためにユーザーが知っておくべき重要な点です。
- シークレットフレーズの確認手順と管理方法
- パスコード(アプリロック)の設定方法と注意点
- 詐欺・勧誘への対策と防止策
1. シークレットフレーズの確認手順と管理方法
Trust Walletでは、ウォレットの復元に必要な「シークレットフレーズ」が発行されます。これは12個の英単語で構成されていて、復元時に唯一必要となる情報です。
このフレーズを第三者に知られると、ウォレット内の仮想通貨やNFTを、不正に奪われるリスクがあります。反対に、持ち主がこのフレーズを控えていなければ、スマホやPCを紛失・初期化した際に資産を取り出せません。
保管方法にも注意が必要です。
端末内やクラウド上への保存は避け、紙に書いて安全な場所に保管するのが基本です。外部に漏れないよう、安全に取扱いしましょう。
【シークレットフレーズの確認手順】
- Trust Walletアプリを開く
- 「メインウォレット1」(※名称を変更している場合は任意の名前)をタップ
- 右上の縦3点リーダー(︙)をタップ
以上の操作で、シークレットフレーズを確認できます。
最初に ウォレットにアクセスしたら、シークレットフレーズを確認して控えておきましょう
2. パスコード(アプリロック)の設定方法

スマホの紛失や盗難による被害を防ぐには、「パスコード(アプリロック)」の設定が有効です。
【パスコードの設定手順】
- ウォレットの設定マークをタップ
- 「セキュリティ」をタップ
- 「パスコード」をオンにする
アプリにロックをかけることで、第三者による不正アクセスのリスクを大幅に減らせます。
もしパスコードがわからなくなった場合でも、シークレットフレーズがあればウォレットを復元できます。別のスマホにアプリをインストールし、シークレットフレーズを使ってウォレットにログインすれば、新たにパスコードを設定できます。
3. 詐欺・勧誘への対策と防止策

Trust Walletは、世界中で2億人以上が利用する人気のウォレットです。その一方で、この利用者の多さをねらった、巧妙な詐欺も多数発生しています。「なりすまし」やSNS上の「DM」による誘導が代表的な手口です。
・Trust Walletのユーザーサポートと名乗り、DMでシークレットフレーズを聞き出す
・仮想通貨のプロジェクトと偽り、エアドロップを口実にDAppsへの接続を促す
被害を防ぐためには、以下の対策が必要です:
・「サポートです」などと称してシークレットフレーズの入力を求めてくる連絡は無視する
・高利回りの投資話やエアドロップ案内に注意する
・シークレットフレーズを誰にも教えない
「これは詐欺かもしれない」と疑う姿勢が大事です。うっかり応じてしまうと、資金を簡単に奪われてしまう可能性があります。
【Trust Wallet】ガス代=送金手数料?|ガス代の仕組みと節約方法
仮想通貨の送金で支払う「ガス代」は、ネットワークの安全を保つための大きな役割を担っています。
ここではガス代が必要な理由と、具体的な計算方法、そして簡単にできる節約術まで解説します。
ガス代はネットワークの安全性を保つコスト
ガス代は、仮想通貨の送金や取引を安全に行うために欠かせないコストです。単なる「手数料」ではなく、ネットワーク全体の正確さ・安定性・信頼性を維持するための費用として大きな役割があります。
ブロックチェーン(ネットワーク)には中央の管理者が存在しないため、運営は「バリデーター」や「マイナー」と呼ばれる参加者によって行われます。バリデーターやマイナーの役割は以下の通りです。
・取引の検証と承認
・不正や改ざんの防止
・新しいブロックの生成(追加)
このような作業の対価として支払われるのがガス代であり、これはただの「手数料」ではなく、ネットワークそのものの健全性と信頼性を支える基盤です。
ガス代の仕組み
ここではイーサリアムのガス代の仕組みと、計算方法を紹介します。

ガス代=ガスリミット ×【基本手数料 (Base Fee)+優先手数料 (Priority Fee)】
ガスリミット:その取引で最大限に消費されるガスの上限値です。実際に消費された分だけが支払われ、余った分は返金されます。
基本手数料(Base Fee):ネットワークの混雑度によって自動的に決まり、全ての取引で必ず発生する手数料です。
※バリデーター(検証者)やマイナー(採掘者)には支払われず、ネットワーク上から完全に削除(=バーン)されます。
優先手数料(Priority Fee):バリデーターやマイナーに、取引を優先的に実行してもらうための追加料金(チップ)として支払います。
※優先手数料はバーンされません。
単純な送金であればガス代は少額ですが、NFTの購入やDeFiの操作になると高額になりやすいです。
※なお、ビットコインなどのPoW型の通貨では、データサイズに応じた別の手数料の計算が行われています。
ガス代を節約するコツ
ガス代は時間帯によって大きく変動するため、送金時間を選べば節約できます。
たとえば、ネットワークが混雑する18〜24時頃を避け、深夜や早朝(1時~6時頃)に送金すると手数料が安くなります。また送金前にはイーサスキャン(Etherscan)などでガス代の目安を確認し、安いタイミングを見計らうのも節約するためのコツです。

出典:イーサスキャン Ethereum Gas Tracker:https://etherscan.io/gastracker
Trust Walletのメリット・デメリット
ここではTrust Walletのメリットとデメリットを紹介します。
Trust Wallet(トラストウォレット)のメリット
・対応しているブロックチェーン(ネットワーク)の種類が豊富
・取引画面がシンプルで、日本語対応もしているため初心者でも操作しやすい
・スマホでもPCでも同じウォレットが使えるため、取引の内容によって使い分けられる
・ステーキングサービスがあり、保有するだけで報酬が得られる
・クレジットカード決済による仮想通貨の直接購入ができる
Trust Wallet(トラストウォレット)のデメリット
・セキュリティ対策はユーザー自身が行う必要がある
・シークレットフレーズを紛失したら資金が引出せなくなる
(あらかじめ紙などに控えて安全な場所に保管しておけば、紛失や故障時にも復元が可能です)
・取り扱っているネットワークが多いため、選択ミスのリスクも相対的に高くなりやすい
※大切な資産を安全に管理するには、Trust Walletだけではなく、複数のウォレットで資産を管理しましょう。
※使用予定のない仮想通貨は、インターネット回線につながっていないハードウェアウォレットへ移動し、保管場所を分けておくことが大切です。
Trust Walletの送金方法とよくある質問
送金方法に関する質問と、その他のよくある質問に回答しました。また日本でも利用者の多い、MetaMask(メタマスク)との違いについても比較表で解説しています。ぜひ参考にしてください。
送金手数料はどこで確認できますか?
送金画面で「送金先アドレス」と「送金額」を入力し、「次へ」をタップするとネットワーク手数料(送金手数料)が確認できます。
手数料の表示は、米ドルと選択したネットワークの基軸通貨(ETHやERC20を送金する場合はETH、BNBやBEP20を送金する場合はBNBなど)です。XRPの送金で注意することを教えてください。
XRPの送金は、「アドレス」と「宛先タグ」の両方が必要です。宛先タグの入力を忘れると送金先の取引所に届いても、取引所側で個人のアカウントを特定できないため入金できません。送信時点には、かならずアドレスと宛先タグを入力しましょう。
Trust Wallet(トラストウォレット)内で日本円に換金できますか?
Trust Walletでは、日本円への換金や銀行口座への直接出金はできません。日本円に換金するには、まず該当の仮想通貨を国内の取引所へ送金し、売却する必要があります。事前に日本の取引所で、該当通貨が取扱いされているか確認をしてください。
Trust Wallet(トラストウォレット)にある「CAKEコイン」を日本円に換金する場合の手順を教えてください。
CAKEコインは、そのままでは日本の取引所に送金して日本円に換金することはできません。理由は、日本の取引所ではCAKEが取り扱われていないためです。ここでは例として、bitbankに送金して日本円に換金する方法をご紹介します。
- CAKEをBNBに交換する(スワップ)
→ Trust Wallet内で、CAKEをBNBに交換します。
※このとき少額のBNBが「ガス代(送金手数料)」として必要になります。
BNBを持っていない場合は?
以下のどちらかでBNBを準備しましょう:
・日本の取引所(例:bitbankなど)でBNBを購入し、Trust Walletに送る。
・Trust Wallet内のクレジットカードで、少額のBNBを直接買う。 - BNBをbitbankに送る
→ Trust Walletからbitbankの「入金用アドレスとネットワークを確認」し、BNBを送金します。
※ネットワークは「BEP20(BNB Smart Chain)」を選んでください。
(2025年7月時点で、bitbankでBNB Smart Chainでの取り扱いがあることを確認しています。) - bitbankでBNBを売って日本円にする。
→ bitbankの「販売所」または「取引所」でBNBを売却して日本円にします。
- CAKEをBNBに交換する(スワップ)
Trust Walletとメタマスク(MetaMask)の違いを教えてください。
Trust WalletとMetaMaskの主な違いを比較しました。用途やスキルに応じて適切なウォレットを選ぶ参考にしてください。
Trust WalletとMetaMaskの主要機能の比較表 比較項目 Trust Wallet MetaMask ユーザー層 仮想通貨初心者やスマホユーザー向け PC利用が多いユーザーや、DeFi・NFT利用者におすすめ 対応端末 ・モバイルアプリ(iOS・Android)
・ブラウザ拡張機能・モバイルアプリ(iOS・Android)
・ブラウザ拡張機能操作のわかりやすさ モバイルアプリの方が、初心者向けに設計された直感的な画面 ブラウザ拡張機能の方が、操作が分かりやすい 対応ブロックチェーン(ネットワーク) 100以上のブロックチェーンに対応(BTCやSolanaなど、多くのチェーンに対応) イーサリアム系が中心(ERC20、EVM互換)
(BTCやSolanaなど、非EVM互換チェーンには標準対応していない)ガス代の設定 自動設定または一部の手動調整可 詳細にカスタマイズ可能 スワップ機能 同一チェーン内での通貨スワップに対応(例:BEP20内など) EVM互換チェーン内での通貨スワップに対応
Trust Walletの送金方法まとめ|安全・お得に使うためのポイント整理
Trust WalletはスマホやPCから、多くの仮想通貨やNFTを管理できます。日本の取引所への送金は5つのステップで行えますが、アドレスの間違いやネットワークの選択ミス、宛先タグの入力漏れなどには要注意です。
送金前にはガス代を確認し、高ければ時間をずらすことで送金手数料を安くすることもできます。Trust Walletを安全に利用するには、シークレットフレーズを使用開始時に必ず控えて安全な場所に保管してください。