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コインチェックの積立とは?スプレッドの仕組み・特徴・始め方まで徹底解説

困ったさん
困ったさん
積立のスプレッドを払うのは勿体ない。。?

そんな風に感じていませんか?

これからコインチェックの積立を始める人にとっては、スプレッド(手数料)が気になると思います。

本記事でわかること:

・コインチェックの積立サービスの概要
・スプレッドの実態
・他の取引所との比較
・積立の始め方

について丁寧に解説します。

コインチェックの積立とは?

コインチェックの積立は、設定した金額と積立頻度に応じて、仮想通貨を自動で購入してくれる便利なサービスです。操作は最初の設定だけで、あとは自動で積み立てられるため、手間をかけずに投資を続けたい人にはおすすめです。

一方で、購入は販売所を通じて行われるため、スプレッドが気になって利用をためらう人もいます。

しかしスプレッドを払ってでも、コインチェックの積立サービスを使う方が、多くのメリットを受けられる場合もあります。

この後、順に説明していきますね!
コインチェックのつみたてサービス公式ページのスクリーンショット

出典先:Coincheckつみたて公式サイト

積立サービス名 Coincheckつみたて
購入形式 販売所形式
積立サービスの取扱通貨 30通貨(2025年7月時点)
積立プラン 👍 毎日つみたてプラン
月イチつみたてプラン
最低積立金額 1万円/月
積立コスト 販売所のスプレッド
積立サービスの利用料金 無料
銀行自動口座振替 👍無料
積立停止 無料
プラン変更の可否(途中から) 可能 ※積立スケジュールを事前に要確認

※積立対象通貨数は、ログイン時点(2025年7月19日)の積立可能な通貨数です。

コインチェックの積立のスプレッド(手数料)はいくら?

まず、コインチェックのスプレッドが実際にどれくらいになるのかを説明します。

コインチェックのスプレッドはやや高めです…

公開されているデータを基にスプレッドを計算しました。

参照元データ:参考価格_日本暗号資産等取引業協会

コインチェックの販売所のスプレッド

コインチェックの2025年1月1日~6月30日の6カ月間のデータです。

通貨 スプレッド
(6カ月平均)
BTC(ビットコイン) 約 6.27%
ETH(イーサリアム) 約 7.41%
XRP(リップル) 約 9.65%

参照元データ:参考価格_日本暗号資産等取引業協会

たとえばBTCを10,000円分購入した場合:

販売所での購入金額:10,000円
販売所のスプレッド:約 6.27%

この場合、実際に受け取るビットコインは、およそ9,373円分になります。
つまり、スプレッド分の約627円が、手数料として差し引かれています。

【おさらい】スプレッドとは?

スプレッドとは、販売所で「買って、すぐに売った場合」の価格差のことです。

この差額は、実質的にユーザーが負担する手数料のようなものです。

販売所ではユーザー同士での取引は行われず、取引所(たとえばコインチェックなど)から直接、仮想通貨を購入する仕組みです。その際に発生するスプレッド(買値と売値の差額)が、実質的な手数料となり、取引所の収益源となっています。

取引所は市場の動きを見ながら、スプレッドの幅を調整しています。

初心者の方は、この見えにくいコストの存在をしっかり理解しておくことが大切です。

スプレッドの計算式:
スプレッド(%)=(購入価格 − 売却価格)÷ 購入価格 × 100

先ほどの購入価格10,000円を計算式に入れると:

BTC購入価格:10,000円

BTC売却価格:9,373円

スプレッド(%)= (10,000円9,373円) ÷ 10,000円 × 100
         = 627 ÷ 10,000円 × 100
         = 6.27%

コインチェックの積立が向いている人

コインチェックの積立が向いている人を示す図。長期目線で積立てたい人や、手間なく自動で投資したい人が対象。

・「価格は上がる」と考えていて、仮想通貨の枚数を増やしたい人
 → スプレッドを払っても「数年後に回収できればOK」と考え、短期の価格の上下に一喜一憂しない

相場をみて、購入タイミングを判断するのが苦手な人
 → 相場を意識した売買より、仕組みに任せて投資したい

・銀行引落による「完全自動積立」を好む人
 → 最初の設定だけで、後は何もせず放っておきたい

コインチェックの積立が向いない人

コインチェックの積立が向いていない人を示す図。スプレッドを避けたい人や、タイミングを重視して売買したい人向け。

・とにかく手数料は払いたくない人
 → 取引所形式でいつも仮想通貨を買っている

・チャートを見ながら買い増ししたい人
 → タイミングを見て自由に買いたいという投資スタイル

・大きな値上がりを待たずに、すぐに利益確定したい短期トレーダー
 → 価格差で稼ぐことを好む

 仮想通貨のスプレッド比較表(国内取引所8社)

以下は、国内で積立サービスを提供している主な取引所のスプレッドの平均です。
対象期間:2025年1月1日からから6月30日までの6カ月間

※ピンク色の セル は、この期間中でスプレッドが特に高かった通貨を示しています。

取引所 BTCスプレッド ETHスプレッド XRPスプレッド
Coincheck 約 6.27% 約 7.49% 約 9.17%
GMOコイン 約 5.02% 約 5.02% 約 5.02%
SBI 約 5.22% 約 5.46% 約 5.50%
BITPOINT 約 4.86% 約 7.46% 約 9.70%
bitFlyer 約 6.19% 約 7.26% 約 10.53%
OKJ 約 1.86% 約 3.10% 約 4.84%
BITMAX 約 6.13% 約 7.83% 約 12.45%
BitTrade 約 4.49% 約 6.63% 約 4.64%

参照元データ:参考価格_日本暗号資産等取引業協会

仮想通貨の積立「サービス」比較表(国内取引所8社)

以下は、国内で積立サービスを提供している主な取引所のサービス内容です。

取引所 銀行引落し 積立頻度 最低積立額 積立対象
通貨数
Coincheck 〇 👍 毎日または月1回 👍 1万円/月 30
GMO 毎日または月1回 500円/月 19
SBI 毎日、毎週、毎月 500円/月 34
BITPOINT 〇 👍 月1回 500円/月 29
bitFlyer 毎日、毎週、月1回、月2回 1円/月 36
OKJ 毎日、毎週、隔週、月1回 1,000円/月 37
BITMAX 毎日、毎週、毎月 1円/月 7
BitTrade 毎日、毎週、隔週、月1回 1,000円/月 17

※積立対象通貨数は、ログイン時点(2025年7月19日)の積立可能な通貨数です。

【他社比較】コインチェックの積立のメリット

ここでは、他社と比較した際のサービス面でのメリットとデメリットを紹介します。

毎日積立×自動引き落としはコインチェックだけのサービス!

ドルコスト平均法の効果を示す図。毎月同額を投資することで価格変動リスクを分散し、長期的な資産形成に有利な点を強調している。

毎日積立ができて、無料で銀行口座から自動引落してくれるのはコインチェックだけです。

価格変動を分散できて、かつ継続購入できるので、ドルコスト平均法※の効果を最大限に活かした積立ができます。

※ドルコスト平均法とは
相場のタイミングを気にせず、定期的に同じ金額で投資する方法。購入単価が平均化され、高値づかみのリスクを抑えることにつながります。

とにかく続けやすい!単月スキップなどの柔軟な運用設計

コインチェック積立の月単位スキップ機能を説明する画像

参照元:コインチェック積立スケジュール

「1カ月積立を休みたい」と思ったとき、アプリからワンタップでスキップ可能。

設定解除や再登録不要で、無理なく続けやすい仕組みです。

ただし締切日があるため、スキップする場合は事前にスケジュールの確認をしましょう。

上場企業による運営|長期間安心して使える

コインチェックは、東証プライム上場のマネックスグループ傘下の取引所です。

セキュリティ体制や経営基盤が整っていて、長期で仮想通貨を積み立てる上で信頼感があります。

「中長期で運用するので、信頼できる会社で積立したい」という人には、大きな安心材料といえるでしょう。

【他社比較】コインチェックの積立のデメリット

コインチェックの積立は便利ですが、始める前に知っておくべきことがあります。

少額から始めにくい|最低積立額が高めに設定されている

コインチェックの積立サービスは、毎月1万円からという最低金額が設定されています。

他社では「1円から積立可能」といった柔軟なサービスもある中、少額から試したいという人にとっては、ややハードルが高いかもしれません。

申し込みから積立開始までにラグあり|計画的な開始には日付の確認が必須

コインチェックの積立は、申し込み後すぐに始まるわけではありません。

月ごとに「申込・変更可能期間」「引落日」「買付日」が決まっていて、スケジュールに沿って処理されます。

たとえば、2025年5月期の場合、申込期間は4/14〜5/12、引落日は5/27、実際の買付日は6/9です。

コインチェックの積立スケジュールと実際の買付タイミングを示した図解

このように、申請から実際の買付まで1か月程度のラグがあるため「すぐに積立を始めたい」という人には、開始まで待つ可能性があります。計画的に始めるためには、余裕を持った設定が必要です。
コインチェック積立スケジュール

スプレッドが比較的やや高め

すでにスプレッドについてはお伝えしましたが、他社と比較するとやや高めです。

ただ、コインチェックの積立のスプレッドが高いことで「損なのでは?」と、単純にスプレッドだけで判断するのはおすすめしません。

積立は「中長期的」に資産を積み上げることで、その価値を受けることができます。自身の投資スタイルに応じて選択しましょう。

コインチェックの積立サービスの始め方

ここでは、コインチェックの積立サービスの設定方法(スマホとPC画面)をお伝えします。

事前にコインチェックの無料口座開設が必要になります。

スマホアプリからの積立設定方法

コインチェックのスマホアプリで積立設定を行う手順を説明した画像 コインチェックのスマホアプリで積立設定を行う手順を説明した画像2

スマホアプリにログイン後:

  • スマホアプリの下にある「ディスカバリー」をタップ
  • 「Coincheckつみたて」をタップ
  • 「つみたて設定をする」をタップ
  • 積立たい通貨を選択し、「毎日買付」「月一買付」のどちらかを選択
  • 保存をタップ
  • 口座振替設定をする

PCからの積立設定方法

コインチェックのPC画面で積立設定を行う手順を説明した画像 コインチェックのPC画面で積立設定を行う手順を説明した画像2

PCでコインチェックのアカウントにログイン後:

  • 「Coincheckつみたて」をクリック
  • 「毎日つみたてプラン」「月イチつみたてプラン」を選択
  • 積立したい通貨を選択
  • 毎月積立てる金額を入力
  • 口座振替設定をする

🗨️コインチェックの積立|よくある質問(Q&A)

Q:コインチェックのビットコインのスプレッドはどれくらい?

  A:ビットコインのスプレッドは、約6%前後です。

(価格は常に変動しているため、事前に確認してから購入しましょう。)

Q:スプレッドをできるだけ払わずに積立する方法は?

  A:取引所で毎日、または決まったサイクルで購入し続けられる人は、取引所で買うことをおすすめします。

また、積立した通貨を売却時だけ「取引所」を使うことで、スプレッドを抑えることができます。

Q:コインチェックの積立は途中でやめられますか?

 A:はい、コインチェックの積立はいつでも停止可能です。

毎日・毎月積立ともに、設定画面から簡単に「停止」や「再開」ができます。特にペナルティや手数料はかかりません。「価格が高騰したので一度止めたい」「他の投資に切り替えたい」といった理由でも柔軟に対応できます。ただし、停止後に再開する場合は、次回の積立買付日に間に合うよう、手続きをしておく必要があります。

Q:コインチェックの積立の毎日と毎月どちらがいいですか?

A:仮想通貨の積立では、基本的に毎日積立がおすすめです。毎日少額ずつ買うことで、価格の変動リスクを分散し、平均購入価格を安定させやすくなるからです。
これは「ドルコスト平均法」をより効果的に活用する方法です。

Q:コインチェックの積立の評判は?

  A:コインチェックの積立は、「完全自動で継続できる」「銀行引き落としに対応していて便利」といった、手間の少なさを評価する声が多いです。

一方で、「販売所経由のためスプレッドが高め」といった声もあります。

Q:仮想通貨の積立はどこの取引所がいいですか?

A:仮想通貨の積立では、自動で続けられるよう銀行引き落としに対応し、価格変動リスクを抑える毎日積立に対応している取引所がおすすめです。

コインチェックの積立は、銀行口座からの自動引き落としに対応し、毎日積立もできるという点で、手間なく投資を続けたい人にとって非常に使いやすい仕組みです。

まとめ

コインチェックの積立は、スプレッドがやや高めである一方、銀行口座からの自動引き落としや毎日積立の仕組みにより、初心者や忙しい人でも手間なく継続しやすいのが魅力です。

将来的な価格上昇を見込んで、中長期で運用したい人にとっては、スプレッドを払ってでも選ぶ価値のあるサービスといえるでしょう。

  • この記事を書いた人
ビットコインを抱えた猫のイラストと「ゼロからの仮想通貨」という文字のブログプロフィール画像

ゼロからの仮想通貨

【取引歴】2019年~(7年目)
【実務経験】仮想通貨取引所で勤務経験
【取扱所】複数の取引所で売買中
【特徴】初心者にもわかりやすく解説

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